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1960年代以降のハイブリッド穀物品種は栄養価が随分低い!

When more grain equals fewer
nutrients
穀物の増加が栄養の減少と繋がる時。


Queensland Country Life より。

MATT CAWOOD
24/07/2009 3:51:00 PM

http://qcl.farmonline.com.au/news/nationalrural/grains-and-cropping/general/when-more-grain-equals-fewer-nutrients/1574672.aspx?storypage=0

SINCE the Green Revolution of the 1960s, the world has produced a lot
more grain—but there may be a lot less in it, a unique experiment in the United Kingdom has revealed.

1960年代の“緑の革命”以来世界的に穀物生産量は増加した---------然し、其の増加した穀物の中身(栄養価)はズット少ないと英国の一寸変わった実験が示している。

Recent analysis of 160 years of crop samples from Rothamsted Research Station near London discovered that levels of essential micronutrients
remained consistent in wheat grain from 1844 to the late 1960s, but then began a decline that continues to this day.

ロンドン近郊のローサムステッド研究所での最近の160年間の穀物サンプルは、1844年から1960年代までの小麦の微量必須栄養素レヴェルは一貫して変化が無かったが、然し其の後減少が始まり今日まで続いている。

The nutrient decline began when traditional long-straw wheat varieties
where phased out in favour of higher-yielding semi-dwarf varieties.

栄養素の減少は伝統的な背の高い小麦の種類が収穫量の多い半矮小種に徐々に取って代られた時に始まった。

As wheat plants have grown smaller since the 1960s, grain
nutrient density has continued to decrease.

1960年代から小麦が小さくなり始めた時穀物の栄養素密度は減少を続けている。

Compared to the old long-straw varieties, Rothamsted’s modern dwarf
wheat grain carries on average 20-30 per cent less zinc, iron, copper and magnesium.

背の高い古い種類(の小麦)と比較するとローサムステッド研究農場の矮小種の実(小麦)は亜鉛、鉄、銅、マグネシウム等の含有量が平均20~30%低い。

For zinc, a critical human nutrient, the decline is even more pronounced
if the most recent five years of data are compared, with average
nutrient levels in wheat harvested from 1844-1967.

人間の必須栄養素である亜鉛の場合、最近の5年間のデータを1844年~1967年間に収穫された小麦が含有している栄養素と比較すると(栄養素の)減少はより深刻である。

The Rothamsted work supports a United States Department of Agriculture study, published in 2006, that compared nutrient levels in hard red winter wheat varieties grown from 1873 to 2000.

2006年に発表された合衆国農務省の1873年~2000年間に栽培された耐寒性冬季赤色種小麦栄養素レヴェルの比較研究をこのローサムステッドの研究は裏付けている。

The US Department of Agriculture (USDA) researchers found that compared to 130 years ago, modern varieties deliver 36 per cent less selenium, 34 per cent less zinc and 28 per cent less iron in their grain.

130年前と比較すると現代種は実の中にセレニウム36%減、亜鉛34%減、鉄28%減が含まれている事を米合衆国農務省の研究者達は発見した。

Nutrient decline in food is a driving force behind the organic farming sector, on the assumption that high-tech agricultural methods have depleted the mineral levels in soils and thus made less available for plants to take up.

食物の栄養素の減少は、ハイテックな農業手段により土壌のミネラルレヴェルを激減させ、植物が吸収出来る土壌中のミネラルを減少させると言う前提が有機農業セクターの陰の原動力となっている。

But at Rothamsted, it seems that soil is not the issue.

然し、ローサムステッドでは土壌は問題ではない様である。

The research project used the soil and grain archives of the research station’s 166-year-old Broadbalk experiment, the longest-running agricultural experiment in the world.

この研究プロジェクトはローサムステッドの世界で最も長期間継続している農業実験、166年間継続している“ブロードバルク実験”の土壌と穀物のアーカイヴを使用している。

The Broadbalk wheat plots were established in 1843, and were laid out to compare the relative performance of wheat fertilised with inorganic fertilisers, farmyard manure, and wheat given no treatment at all.

ブロードバルク小麦耕作地は小麦の栽培結果を無機肥料、農場の堆肥そして何も与えないで育った小麦の生育結果を比較する為に区画され1843年に設立された。

Nutrient declines in grain have occurred across all these treatments to a similar degree—but mineral levels in the soil have either remained stable or increased.

小麦の栄養素の減少はこの三種類全ての処置方法で同様に起こったが---------土壌のミネラルレベルは無変化か増加していた。

Concentrations of zinc in the treated Broadbalk soils have increased 40-60 per cent since 1860, and yet zinc densities in grain have declined more than any other measured nutrient.

ボードバルクの処置(無機肥料、堆肥)を受けた土壌の亜鉛の含有量は1860より40~60%増加していたにも拘らず、小麦の亜鉛の含有率旗の栄養素と比較して最も減少していた。

“We can’t put it down to soil impoverishment, so my guess is that the nutrient decline is related to plant physiology,” said Rothamsted researcher Professor Steve McGrath.

『我々は(小麦の亜鉛の減少の)原因を土壌の非栄養化の責任とすることは出来ない。だから私の想像では栄養の減少は植物の生理機能に関連していると言う事である。』とローサムステッドの研究者スティーヴマクグラス教授は語っている。

That presents three possible areas for further research.

其れは将来の研究における3種類の可能性を提示している。

One is that in selecting for dwarf plant genes, breeders have inadvertently dwarfed root mass and made the plant less capable of foraging for nutrients.

1つは、矮小種を選別する過程で種苗業者は気付かずに植物の根を矮小化し植物の栄養吸収能力を減少させてしまったと言う事。

Another possibility arises if micronutrients are relocated from vegetative material into growing grain. “If the vegetative mass is smaller, it may mean there is less ability to translocate micronutrients into the grain,” Prof. McGrath said.

若し、微量栄養素は植物を構成する物質に存在し植物の実に流れ込むとすると他の可能性が予想される。『若し植物自体が小型で有る場合、微量栄養素の植物の他の部分から実への移動能力が減少する可能性があると言う事を意味するかも知れない。』とマクグラス教授は語った。

“The third possibility is dilution. The grain is bigger, the grain yield is larger than old varieties; is it just that less mobile micronutrients are just not catching up with grain production so you get a dilution effect?”

『3番目の可能性は(栄養素の)希釈化である。小麦の粒がより大きく、収穫量は古い種類よりも多い。------と言う事は、移動が難しい微量栄養素は単に穀物の生産量に付いて行けず穀物の中で結果的に希釈効果が生まれると言う事なのだろうか?』

That answer isn’t likely to emerge anytime soon.

其の答えは近い将来そう簡単に出る様には見受けられない。

Prof. McGrath said there has been little apparent interest in the finding, and making a case for further research in a restricted funding environment is a long and complicated process with no guarantee of success.

其の答えを見つける興味は(世間には)殆ど無く、限られた財源と言う環境での研究の遂行は期間が長く複雑な過程で成功の保証は全く無いとマクグラス教授は語っている。

However, he understands that micronutrient deficiency, zinc and iron in particular, are implicated in health problems across the developed and developing worlds alike.

然しながら、特に亜鉛と鉄分の微量栄養素欠乏は発展途上国だけでなく先進国も同様に健康問題の原因になっていると彼は認識している。

“People are suffering growth, health and effects on mental development from lack of zinc and iron,” he said.

『亜鉛と鉄分の欠乏による成長、健康そして精神的発育に対する影響で人々は苦しんでいる。』と彼は語っている。

Dr Carole Hungerford, author of the Australian medical nutrition textbook “Good Health in the 21st Century”, wrote that zinc is an essential nutrient for fertility, bone and joint health and immunity.

オーストラリアの“21世紀の健康”と言う医療栄養学教科書の著者、キャロルハンガーフォード医師は『亜鉛は生殖能力、骨、関節の健康そして免疫力にとって必須栄養素である。』と書いている。

It is also essential for the structural integrity of the DNA molecule, which has led some researchers to speculate that zinc deficiency may contribute to cancer.

そして、(亜鉛は)DNA分子の構造的完全性にとっても必須であり、其の事は又、亜鉛欠乏症は癌の原因になる可能性があると或る研究者達に憶測させている。

* Matthew Cawood visited Rothamsted Research on a travel scholarship provided by the World Conference of Science Journalists.
*マシュー カーウッドはワールド コンファレンス オブ サイエンス ジャーナリストによって提供された旅行奨学金でローサムステッド研究所を訪問しました。

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ejnews: ----------と言う事でした。医者が頼りなく病気になんか罹ってられないので何時も食品、環境、化学物質等々のニュースを読む様にしているのですが、この記事には一寸驚きました。
 この記事によると有機農耕で栽培された穀物でも1960年代以降のハイブリッドの穀物の場合は栄養素がかなり低い基準にあると言う事です。
 このブログでも随分前に1960年代のロックフェラー家による世界中に影響を与えた“命緑の革命”と言う記事を翻訳したと思いますが、其の記事では“緑の革命”で使用された農業用植物品種は(正にこの記事にある)ハイブリッド品種で石油製品(化学肥料、農薬)の助け無しには栽培が出来ない様に造られていて、結局ロックフェラー家の収入源石油製品の販売拡張の手段だったのではないのか、そして“緑の革命”の次世代の革命は現在の遺伝子組み換え農作物なのだ、と言う記事でしたが、60年代のハイブリッド品種は栄養価も低くなっているとは全く驚きです。驚きと言うより怒りに近いものを感じてしまいます。
 60年代のハイブリッド品種でこの様な問題があるのですからGMO(遺伝子組み換え植物)を食べているとどんな取り返しのつかない問題を抱えてしまうか想像がつきません!このブログを訪問してくださっている方々はこの前のブラジル環境破壊で非難されている穀物商社カーギル社についての記事を覚えていられる方も多いと思いますが、カーギル社が扱っている穀物や大豆は殆どの場合GMO農作物や残留農薬の多い大規模企業農業で栽培された物が殆どだと思います。それらの食品は確かに安価なのでしょうが自身の健康、環境保護を考える場合、自分の住んでいる近くの農家の栽培した農作物を買う方が安全で、然も運搬の為の化石燃料の使用量が低く環境保護の為にもなります。又田舎暮らしの場合は自分で農業をしましょう!アメリカでもHeirloomエアルーム品種(伝統的昔の品種)と言う農作物の種をインターネットで買う事が出来、マーケットでもエアルームトマト等は人気が有るようです。このブログの2008年8月28日の“Santa Monica Farmers' Market.サンタモニカの農家の市場”の一番上の写真の中央の真っ赤なトマトと其の横にある黄色のトマトはHeirloomエアルーム品種です。
 日本でも昔ながらの品種を守っている地方があると思います。(日本の事ですから伝統品種や地方独特の品種等は人気があるのかも知れませんが)その様な農作物品種は日本人が長い歴史の中で育ててきた物ですから大切にしましょう。


処で、このブログを訪問して頂いている方々でリンクを御希望される方は是非連絡して下さい。此方からもリンクさせて頂きたいと思いますので宜しく御願いします。

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COMMENTS

杏ママさん

そうですね、現在の穀物や野菜は栄養価が低いと言う情報は在ったのですが、原因は化学肥料だと想像されていたようです。私もそう思っていました。処が、この記事では穀物に限ってはハイブリッド種自体が何かの理由で栄養を種に集められないと言う事の様で有機農耕でも60年代以降のハイブリッド品種の場合は亜鉛、鉄、セレニウム等の含有量が低い様です。
 アメリカでは肥満人口が52%になっていて本当にアメリカ人は大食の人が多いのですが、この様な理由も一つの原因で大食になっているのかなあ------------?
 杏ママさんの言う通りで収穫量が増えてももっと食べなくてはいけない様では全く意味が有りませんね!
 処で、今翻訳している記事は同じサイトに有った、窒素肥料とアルツハイマー症の関連についての記事です。興味深い記事です。

椎茸よ!お前もか~!

zen9youさん、コメント有り難うございます。
日本は秋らしくなっていますか?此方は数日涼しい日が続ていたので秋かなと思っていたのですが、又32度以上になるそうです。
 この記事はGMOの記事を追っていて出くわしたのですが、この様な地道な研究をしている研究機関は本当に大切だと思います。
 六十年代のロックフェラー家による“緑の革命”は世界中を巻き込んだ物ですから当然日本の当時の事を考えると日本の農業で使われる全ての穀物が“緑の革命”主導で開発されたハイブリッド品種になってしまったのではないかと想像されます。
 現在のアメリカの農業用種会社は米政府と非常に緊密な関係を持っているGMOや、牛がミルクを多く生産する為の人工ホルモンの開発で悪名の高いモンサントと言う会社に次々と買収されている様でモンサントは世界有数の農業用種開発販売会社となっているようです。
 このモンサントは世界中でGMO穀物、大豆等の種を販売しターミネイティング種のGMO農作物(コーンやコットンが多いと思いいますが)はこの種から育った植物から収穫された種は発芽しないと言う遺伝子操作がされていてインド等では毎年貧しい農民がモンサントの種を購入しなければならないと言う仕掛けだそうです。(現在は余りにも酷いのでこのターミネイティング遺伝子を持ったGMO農作物の種は販売中止されているとのニュースですが、一度自然に流れ出した遺伝子は植物の間で毎年受け継がれ農業用に栽培された農作物と受粉するので種々の農作物の収穫量も自然に減少するのではないでしょうか。
 アメリカではアルファルファのGMO栽培は法的に許可されていなかったのですが実験栽培と言う名目で(発想が日本の学術調査捕鯨に似てますね!)各地で栽培されたので花粉汚染が野生種の間に起こり、現在では野生種のアルファルファもGMO遺伝子を含んでいて本当の自然のアルファルファは絶滅したのではないかと言われています。
 恐ろしい世の中になっています。仏教で言う末法の世なのですよね現代は?
我々に出来る事は伝統的は品種を栽培している農家を応援する事ですが、難しそうですね。

No title

これは聞いたことがありますね。
今のお野菜は、昔のお野菜に比べるとたくさん食べないと栄養が取れないとか。
食料も不足し、しかも大量に食べないと栄養が摂取できないとなると、食糧事情がもっと悪化するってことですよねえ。

椎茸

おはようございます。とても興味深い記事でした。ここ広島県の田舎ですが、こちらでも、種というと米国産のハイブリット種が出回っていて、皆さん大きいのか採れるからという発想しかありません。米国の種?という疑問も持たない。椎茸の菌を塗った木片を一センチ大の穴に詰め込んだときも、ハイブリット種だと言っていました。それは大きい椎茸が収穫出来たのですが、やはり、香りや味は全く椎茸らしくないものでした。来年には実のならないような種ばかり買わされて、エアルーム品種を結局は根絶やしにするような世の中に変わりつつあります。何もそれは農作物に限ることでもないのでしょうが。すべてに亘って同じようなことが行き渡りつつある世の中のように感じます。危機感が麻痺しています。

和久希世 さん

近代のヨーロッパ的な考えでは“人間の知識で自然は征服できる”と言う暗黙の了解がある様で、其れに加えて近代欧米諸国は外に向かって発展出来た時代の資本主義で全てを捉えて居る様で、利益の為には悲劇が待ち受けている事が予想されているのに目先の利益を選択するようです。
 農薬を使うと其れに抵抗力の或る昆虫が生まれ、抗生物質を使うとそれに抵抗力の有る病原菌が生まれ、雑草も当然そうなるのですねえ。
 欧米諸国では農業に国からの保護が有り、しかもアメリカでは80~90年代に農業が企業に征服され、国からの補助金や保護で農業は農民の家業から大規模企業農業に変わってしまいました。
 詰まり質の悪い非常に安価な農作物がまるで工場で生産されるように栽培されていて、隣国のメキシコに“ナフタ”と言う地域貿易協定によって米国産の安価な穀物が流れ込み、国からの保護の無いメキシコ農民は破産し土地を失いメキシコシティーやアメリカに違法労働者として出稼ぎに出なくてはいけない状態になっているのです。
 問題は未だ続き、この主にメキシコからの違法労働者が米国内での労働賃金を下げ、アメリカ人の労働者が生計を立てられる賃金を得る事ができないと言う状況になっています。話はもっと悪くなり、普通のアメリカの労働者は上記の様な問題の原因を理解していないのでメキシコ人が単に仕事を求めて違法入国しているとしか考えてないのです。又、共和党の政治家はアメリカ人の無知を利用し、メキシコ人排斥運動や差別で人気を得事態をもっと悪化させていると言う悲劇が起こっています。
 グローバル化は全ての国々が同じ条件に有って後に上手く機能するのですが、其の様な事は夢物語で、資本主義のグローバル化は発展途上国の労働者だけでなく先進諸国の労働者も犠牲にするシステムなのです。

大変なことですね

先日テレビのドキュメンタリーでやっていたのですが、
日本だけでなくアメリカでも、除草剤の全然効かない雑草がはびこるようになって、収穫が何割も減っている畑(又は田)が有るそうです。

一個あたりの栄養価が減った上に、収穫まで落ち込むとなると、
これからの食糧問題は深刻になるかもしれませんね。

それに安値競争で負けて、農業を放棄せざるを得なくなった国々も多いと聞きます。
日本でも若い人の農業離れで、農業従事者の高齢化が進み、
将来の農業はどうなるかと心配されているところです。

此れもグローバル化の置き土産かもしれませんね。

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